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キーププラクティシィングネバーギブアップ

2010年07月23日 18:47

トレーニングを受けて考えたことなど。
長くてマニアックですので、興味のある方だけ「続きを読む」をポチッとどうぞ。

最後は肝心のトレーニングについて。
今回は、前回のMRI(in パロアルト)で一瞬で恋に落ちた
カタリーナのトレーニングを受けるためにニューヨークに来ました。
彼女は執筆活動よりも臨床活動や教育活動に専念しているので、
あまり知る人は少ないかもしれませんが、本当に素晴らしい治療家です。

今回は同じくセラピストであるご主人のオフィスでトレーニングを受けました。
マンハッタンなのに、おしゃれできれいな部屋が5部屋・・・・すごい。

参加者は4名。
少人数のスーパービジョン形式で、みっちりロールプレイやディスカッションをしました。
外部から来た実際のクライアント面接にも参加しました。
パロアルトでもそうだったんですがカタリーナは、
「やりたいことが沢山あるから時間がもったいない」と言ってお昼休憩を取りません。
出前を注文して、みんなで食べながらトレーニング続行です(笑)
私はこの形好きです。

とはいえ、ニューヨーカーの超高速マシンガントークと、
南アメリカ&シンガポール訛りの英語に集中し続けるのはかなり疲れました。
私以外ネイティブスピーカー(シンガポールの母国語は英語らしい)ということもあり、
悔しい気持ちも味わいました。

DSCN6561.jpg

英語力も臨床活動のブランクも・・・・簡単にダークサイドに落ちることを助けてくれる。
「自分ってやっぱりダメだ~」なんて考えそうになります。
でもしょうがない、今の自分の姿でベストを尽くすしかない。
だから恥かいてなんぼと思って、積極的に質問&コメントをがんばる。

今味わってる惨めな気持ちはチャンスだ!と自分に言い聞かせ。
目の前に立ちふさがる壁に見えている障害物は、
実は階段で、それを乗り越えればレベルアップできる。
レベルアップのチャンスは多ければ多い方がいい。
目の前に階段が用意されているなんて何てラッキーな状況。
ありがとう!歯を食いしばって乗り越えてみせるよ~なんて・・・・。

そうは言っても階段を乗り越える最中、辛いものは辛い。
自分ってダメ人間・・・・なんて思ったり、周囲の目が気になったり。
多分人間(私)は小さい存在なので、圧倒的に大きい階段を目の前にすると途方に暮れてしまう。
でもその状況をもっと高い所から見たら、
目の前に立派な階段が自分の夢に向かってしっかりした道になって続いていることに
気付いていないだけかもしれない。

その道の存在を信じられるかどうかだけど、私は信じる。
だって何かの道を極めた人は全員言うから。
過去の辛い経験のおかげで今があるって。全部無駄じゃなかったって。
その段階になれば、過去に試練に思えたことも
全て成長のチャンスだった!何て自分はラッキーだったんだ!と思うのかも知れませんが、
何せ人間(私)は小さい存在で狭い視野でしか物事を見れない生き物です。

DSCN6509.jpg
<写真:カタリーナの旦那さんのオフィスの近くにある、家族療法のメッカの一つアッカーマン研究所>

自分的には、またカタリーナのところに来るつもり満々なので(笑)、
今回悔しい思いをしても、次回までにレベルアップして再挑戦すればいい、なんて思ってました。
階段を前にして諦めたらそれはただの失敗経験になってしまうけど、
成功するまで諦めないでがむしゃらに何度も乗り越え続ければ、それはもはや失敗ではない。
そしていつの間にか成長して高い場所に立っている自分がいるはず。
大事なのは失敗のチャンスを無駄にしないで、
そこから学んで次に生かし、乗り越え続けること・・・・などと自分に言い聞かせていました。

もちろん、今回の私の体験なんて、何の苦しみのうちにも入らない、
恵まれたラッキー体験そのものだということは分かっているんですが、
この先本当の試練が訪れた時の自分のために、
今の気持ちを残しておこうと思ったわけです。
とにかく、ネガティブな出来事をネガティブな苦しみで終わらせるか
ポジティブなチャンスに変えるかは、自分次第だと思うので、
最後にオセロの黒と白をパタパタッとひっくり返すまでは、
腐らず、嘆かず、人と比べず、自分の道を一歩一歩進んでいってくれ~未来の自分よ。

DSCN6511.jpg
<アッカーマン研究所の入り口>

そんなこんなで今回もいろいろな学びがありました。
家族療法やブリーフセラピーって、ちょっとトリッキーでユニークなイメージがあって、
過去の私は、いかにクリエイティブな介入方法を考えるかに神経を注いでいました。
でも毎回そんな介入を考えられるわけはなく、
ブリーフセラピー限界説と共に壁にぶち当たっていた自分がいました。

しかし、カタリーナのアプローチを見ていて感じるのは、
トリッキーさやユニークさよりもむしろ、繊細さや柔らかさです。
カタリーナ自身も「私の介入の70%は平凡でつまらない」と言います。
今回の研修中のロールプレイでもほとんどがリフレイミングして終わり。
新しいストーリーをクライアントに提案して終わりなど。
決して無理強いせず、クライアント自身の洞察や変化の力を信じて委ねる感じ。

でもそれを自分もできるかと言われると、簡単なようで奥が深い!
アイディア自体は思いつくのですが、
クライアントのポジションに対する鋭い観察眼と、
それに寄り添った絶妙な言語・非言語は、本当に職人技です。
ある意味ちょっと日本的と言えるかもしれません。
私もできるようになりたい!
日本に帰ったら訓練あるのみです。

DSCN6513.jpg
<アッカーマン研究所から見た風景>

カタリーナの凄いところは、柱が絶対にぶれないところ。
地味に見えるやり取りでも、
必ずブリーフセラピーの原理に基づいて変化を起こすことを目指しています。
ブリーフセラピー限界説が未だなくなったわけではない私は、
何故そんなにブリーフセラピーの力を信じられるのか疑問をぶつけてみました。
「ごめんね~(笑)そうなの、私は完璧に信じてるの。ほんとごめんね~(笑)」
と冗談交じりで言い切るカタリーナの感覚を、信じてみたいなぁと思いました。
ジョン・ウィークランド曰く、ブリーフセラピーに限界があるのではなく、
「ブリーフセラピーを使いこなせない未熟なセラピストがいるだけ」だそうですし。

彼女曰く、「引き出しは多ければ多い方がいい。
どんな流派の知識でも、ブリーフの文脈で活用すればいい。」
何を隠そう彼女も、ブリーフセラピーと出会う前は精神分析の訓練を受けていたわけで。
そして新しい療法を見つけると、どんどん学びに行くそうです。
そういう引き出しがあるからどんなケースが来てもブリーフセラピーで対応できるのだと思います。
私はほぼブリーフセラピーしか知らないので、もっと他のアプローチの勉強をしなくては。
教育分析も受けてみたいし、催眠もブリーフ的に活用できそうだし。
やるべきことはこれからも山のようにあります。
もっと知識と経験を増やしてまたカタリーナの所で挑戦したいなと、
今後進むべき道を再確認したのでした。

DSCN6625.jpg
<アッカーマン研究所の受付>

最終日のトレーニング終了後はご夫妻に、バーでお酒をご馳走になりました。
更にカタリーナのご好意で、彼女のオフィスに招待していただくことに。
Center for Systemic Actionという治療機関で、
YAIという全米最大の医療組織に併設されていました。
病院あり、歯医者あり、発達障害の相談機関あり、職業訓練施設あり、デイケアサービスあり、
ありとあらゆるサービスが一箇所で受けられる複合医療施設でした。
15年前からそこのクリニックで働いていたカタリーナは、
数年前にセンター内の一室にオフィスを構え、連携しながらセラピーを提供しているそうです。
何とシステミックで先進的な組織であることか・・・・アメリカにはこういう施設が沢山あるそうです。
うらやましい・・・・。

そしてまたまた彼女のご好意で、
何とスタッフ10数名の前でロールプレイをするチャンスをいただくことに。
嬉しいやら、悔しいやら、感激やら、感謝やら・・・・最後まで盛り沢山のトレーニングでした。
次に彼女に会えるのが日本になることを水面下で画策しつつ、
キーププラクティシング&ネバーギブアップです。

DSCN6563.jpg

シンガポールのソーシャルワーカー、ウェイビンにもお世話になりました。
シンガポールのメンタルヘルス事情はとっても先進的。
残念ながら日本はかなり遅れているように感じます。
朝から晩まで一緒に行動していろんなことを話せて楽しかった。
それぞれの場所で努力して、いい刺激を交換し続けていきたい。

終了!



コメント

  1. nu | URL | -

    お疲れさん!がんばったね。
    臨床心理に関する知識は無いけど、とても有意義な時間を過ごしたのだと。そして大いなる階段の一歩を踏み出したのだと言うのが伝わってきたよ。
    帰国までの短い期間に、いろいろチャレンジして日本で更なる飛躍のためにたっぷりと勉強してこいや。
    で、たのしんでおいで。

    日本で待っているよ。

  2. ツル子 | URL | mjPE0GIo

    >nu
    あったかい言葉をありがとう^^
    やっと日本に帰れると思って気持ちはもうそっちに飛んでるけど、
    あと一踏ん張り挑戦してくるよ~。
    日本に帰ったら遊んでねん♪

  3. Hiroko | URL | -

    ネイティブスピーカーの中でたった一人のノンネイティブだなんて、
    とってもストレスフルな状態なのに、そんな状況の中で本当に素敵な経験をされたのですね!

    臨床心理のことは、全然わからないのですが、
    やっぱり人間ってとかくネガティブモードに陥ったり、人と比べて沈んだりしがちで、
    ツル子さんのお話はとっても心に沁みました!

    いつか機会があったらもっと詳しくお話を効かせて頂きたいです!!!

  4. ツル子 | URL | mjPE0GIo

    >Hirokoさん
    Hirokoさんもサンタバーバラでいろいろな思いを味わわれたでしょうね。
    人それぞれ取り組んでいる課題の種類やタイミングや状況は違っても、みんな似たような気持ちを味わっていて、それなのに人一倍自分を責めたり他人をうらやんだりしながら生きてるのかなぁと思ったりします^^
    共感していただいて、やっぱり一人じゃないんだなぁって思えて嬉しかったです♪
    帰国後にぜひお会いできたらいいですね^^

  5. chiemitti | URL | -

    以前、ナバホのホーガンについて質問させていただいたchiemittiです。(だれ?となると、あれなので・・・笑。ブログのリンク、またくっつけておきます。あの犬の飼い主です。笑)
    その節は丁寧にいろいろとありがとうございました。
    旅行自体はその後、いろいろ検討した結果、今回は犬を連れていっしょに旅する、というのをメインにすることになり、距離もさすがに車でここから行くには遠すぎるなぁ(多分丸々3日かかるりそうなので旅の半分以上が移動、となってしまいそうで)というのもあったり、あれやこれやで、結局今回はホーガンキャンプは見送りました。
    ですが、ツル子さんたちの旅をきっかけにして、今回、別のインディアン遺跡でのキャンプにトライしてみよう、と思い立ち(キャンプ自体には興味があったのですが、なかなかするきっかけがありませんでした。でも、ホーガンに泊まることを一度は決意できて=シャワーとかなくても、だいじょぶなら、平気じゃない?と言うことになり)地味ながら(笑)とてもすばらしい旅を体験できました。きっかけをいただけてありがとうございました。

    でもって、そんなこんなで偶然今日、「どうされているのかなあ」とふと思い立ち、ひさしぶりにのぞいてみたら・・・
    まさに旅立たれた日だったのですね!!!
    その偶然に「おおおおお」と思い、そのまま、過去日記をまたいろいろ読みふけってこちらの日記にたどり着きました。
    まったく、何のご縁もないツル子さんなのですが、自分が好きなことというか、夢中になれることに向かって、大変でもしんどくても、一生懸命に向かって行く様子にまたまた刺激をいただきました。ちょっとわたしは最近、怠け気味だったのです。
    ここが、あまり何もない土地で、過去に何かやりたい、と思っても、はじから、なくて(クラスとか習える場所とか)そういうのがつづくうちに、最近はちょっと、「あ、やりたい」と思うと同時に「でもどうせ、ここじゃできないし」って方にすぐに行ってたなぁと発見しました。
    なんか、今さらながら、もいちど、そのあきらめる手前の気持ちを思い出して、できることを探してみよう、と思えました。
    どうもありがとうございます。
    日本に帰られてもアメリカで体験されたことを存分に生かしてご活躍されますように!!!
    では。長々失礼いたしました。

  6. ツル子 | URL | -

    >chiemittiさん
    温かいメッセージありがとうございます!
    私は自然が大好きなので、
    テキサスのキレイな写真いっぱいのchiemittiさんのブログは
    楽しく読ませていただいています♪

    ニューメキシコの大自然の中でのキャンプ、
    アメリカらしい素晴らしい体験でしたね!
    私もいつか体験してみたいなぁと思いました♪

    海外生活は女性にとって、いろいろな制限を強いられるものですが、
    chiemittiさんらしい素晴らしい時間を過ごされることををお祈りしています☆



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