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真の自己成長とは

2008年12月21日 22:20

この本がよかった!

達人のサイエンス―真の自己成長のために達人のサイエンス―真の自己成長のために
(1994/03)
ジョージ レナード

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著者は合気道道場を主宰するアメリカ人。
合気道の修行や指導を通して気付いた、
一つの道を究めるために学習し続けることで得られる、
真の自己成長について教えてくれています。


目次

はじめに
第1部 達人の旅
 第1章 「マスタリー」とは何か?
 第2章 ダブラー、オブセッシブ、ハッカー
     ―マスタリーに到達できない三つの典型的なタイプ
 第3章 マスタリーの道とアメリカとの戦い
 第4章 プラトーを好きになるには

第2部 達人への五つのキーポイント
 第5章 キー1・指導
 第6章 キー2・練習と実践
 第7章 キー3・自己を明け渡すこと
 第8章 キー4・思いの力
 第9章 キー5・限界でのプレイ

第3部 マスタリーへの旅じたく
 第10章 決意がくじける理由
      ―後退や周囲の抵抗に打ち勝つには
 第11章 マスタリーへのエネルギーを得るために
 第12章 マスタリーの道での落とし穴
 第13章 平凡なことをマスターする
 第14章 旅の準備

エピローグ 達人と愚者


最初ちょっと怪しい本かと思いましたが、いやいやどうして説得力があります。
日本人の達人達の名言が取り上げられたりしててちょっと嬉しかったり


マスタリーとは

筆者が今現在も歩み続け、成長の糧としている「マスタリー」の道とは何か?

「初めに困難であったことが、練習や実践を重ねるにしたがい、
しだいに簡単で楽しいものに変わっていく不思議なプロセス。」

「即席の、その場しのぎの、打算的な精神というものは長続きせず、
場合によっては個人や社会を破壊してしまうのだと確信するようになった。
人生における成功や理想の実現に何か王道があるとするなら、
それは終わることのない長期のマスタリーのプロセスにあるといえよう。」

確かに何かで偉業を遂げた人、例えば俊輔選手やイチロー選手は、
スポーツの分野でマスタリーの道を歩みながら、
日に日に人間の器を増しているように見えます。
でも・・・・地味で地道な努力を必要とするし、何だか大変そうだしめんどくさい・・・・。
私達が何かを始めても大抵挫折したり中途半端に終わってしまうのは何故なのでしょうか?


マスタリーの道を妨げるもの

私達のマスタリーの道を妨げるものの一つに、プラトーがあるそうです。
プラトーとは、ブライアントハーターという心理学者が発見した、
学習の過程で必ず起こる、進歩の止まるスランプ期のことです。
その過程を繰り返し、図のような学習曲線を描いて上達していきます。
081219プラトー
最初、おぉっ上達した!と思ったら急に退化したような気がして、
しばらくはどう頑張っても上達していないような時期が続き、
それに絶えて学習を続ければ、また上達期がやってくる・・・・
なんでまたこんなイジワルな上達の仕方をするのでしょう?


学習のプロセス

スタンフォード大学の神経学教授、カール・プリブラムの仮説が紹介されています。
彼の脳-肉体システムの仮説によると、人間は2階層のシステムを操って学習しています。

1階層目【認識システム&努力システム】
      この二つが習慣行動システムに新しい情報を伝えてを再プログラムを行う。
2階層目【習慣行動システム】
      認識&努力システムの情報を受けて、プログラミングされているもの。
      これを使うことで、私達は普段意識しなくても反射的に沢山のことができる。      
      車や自転車の運転など。


学習曲線の図で言うと、「プラトー」期は「認識&努力システム」が作動して、
「習慣行動システム」をどう再プログラミングすればいいか検討している時期なのだと思います。
再プログラミングが終了したタイミングで、急に上達する変化が訪れます。
しかし「システム」には秩序を保ち変化を抑えようという性質がある(一般システム理論より)ので、
プログラミング前の形に戻ろうとするのでしょう。
放っておくと、学習したことをすっかり忘れたりできなくなったりする状態になります。
変化(上達)を定着させるには、「認識&努力システム」を引き続きフル稼働して、
「習慣行動システム」が新しいプログラムに完全に慣れるまで
調整し続けなければいけないということだと私は理解しました。


ダブラー・オブセッシブ・ハッカーチェック

マスタリーの道を妨げるものには、性格要因もあります。
以下は典型的な3つのダメ性格パターン。
(ツル子作成のリストなので、筆者の主張に必ずしも忠実でない可能性があります。)

ダブラー(ミーハー型。心があちこち移ろいやすいタイプ)
 ① 冒険家である。
 ② 新しいものに敏感だ。
 ③ 新しく始めたことが上達するとすぐ有頂天になる。
 ④ 新しい仕事仲間が好きだ。
 ⑤ 仕事や習い事が自分に向いていないんじゃないかと思うことがよくある。
 ⑥ プラトーに至ると、自分を正当化してすぐに諦めるが、
   また初期の上達の快感を味わいたくて、新しい熱中先を探す。

オブセッシブ(せっかち型。考え方が偏狭でゆとりのないタイプ)
 ① 現実主義である。
 ② 結果を重視する。
 ③ 早く成果を上げるための近道を探す。
 ④ 気分が高揚する音楽や話が好きだ。
 ⑤ 恋人とけんか別れしたかと思うと熱烈によりを戻したりする。
 ⑥ プラトーに至ると、凄まじい努力をして乗り越えるが、
   また次のプラトーに至ると、深く傷ついてやめてしまう。

ハッカー(のらりくらり型。意気地がなく熱心さに欠けるタイプ)
 ① 仕事は文句を言われない程度に済ませる。
 ② 結婚は、外部の世界からの楽な避難場所である。
 ③ 仲間と楽しく過ごすことができればそれでいい。
 ④ 仕事はなるべく時間通りか少し早めに退社する。
 ⑤ 仕事中におしゃべりするのが好きだ。
 ⑥ 上達のコツを一旦飲み込むと、プラトーに長くとどまっても不満に思わないが、
   現状に満足し、そこから何も学ぼうとしない 


私にはダブラーの気があります。
今も好奇心がウズウズして、新しくて刺激的なことに飛びつきたくてたまらん・・・・。


プラトーを好きになること

一見いばらの道のように見えるマスタリーの道、歩み続けるコツはあるのでしょうか?
筆者は、プラトー期を楽しめるようになることが達人への唯一の道だと説いています。
その証拠を、俊輔選手とイチロー選手に見ました!

<プラトーを楽しむ両選手のコメント>
「単純な反復練習や自主練習」が「僕は好きだ」(俊輔選手)
「満足は(目標を達成した瞬間ではなく)求めることの中にあるんです。」(イチロー選手)
プラトーを楽しめる境地に達しているからこそ、
苦しい練習を続けることができ、こんなに大きな選手に成長したのですね。

<悟りを開いているように見える両選手のコメント>
「たくさんの実をつける太い樹は、成長するのに時間がかかる」(俊輔選手)
「僕がどうして毎日練習をやるか?その理由は簡単です。いいときの状態ってすぐ身体が忘れるじゃないですか。それを忘れないように毎日やるのであって、それ以外の何物でもありません。『継続』は力なりなんです」(イチロー選手)
イチロー選手は、学習システムの仕組みを経験的に知っているとしか思えないコメントです。

本人自ら語るように、両選手とも決して天才に生まれたわけでなく、
誰にも負けないコソ練の量で技術を身に付け、
今の境地にいるからこそ説得力も増します。

私も今からでも地道な努力を続ければ、
マスタリーの境地をほんのちょっとでも垣間見ることができるかもしれない・・・・
ダブラーを封印してがんばってみようかなぁ~



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